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私たちには本来、様々なけがや病気を自分自身の生命力で治してしまう自然治癒力が備わっています。昨今、慢性の疾患、原因不明疾患、現代西洋医学では対応しきれていない方が現実に多くいらっしゃいます。自然治癒力が上手く働けない状態、言い換えればそれを阻害する因子、状態があるということです。

具体的には​​

  •     自律神経、内分泌系(ホルモン)の乱れ

  •  血液の循環障害(冷え うっ血)

  •  筋肉や靭帯の(硬化 緊張 身体の歪み) 

これらの自然治癒力阻害因子を改善、除去できれば自然治癒力は自ずと高まり、今お持ちの疾患や症状も治癒、改善と向かいます。

症状、お身体の状態によって、様々な処置を用いてそれらを改善し[治る身体]に導きます。

ホメオスタシスという言葉あります。(英語:Homeostasis、ギリシア語:ΟΜΟΙΟΣΤΑΣΙΣ)

1930年代アメリカの生理学者キャノンによって提唱された学説です。

体内に何らかの変化が起きたり、体の外から何らかの刺激を受けたときなど、環境の様々な変化に対して体が本来あるべき状態を保とうとする働きを意味します。

例えば、暑くなると汗が出て水分が欲しくなるのは、体を冷却するために汗を出し、その結果失われた体内の水分を一定に保つために体が水を欲するからです。また、血糖値が上がれば膵臓からインスリンが分泌されて血糖値が下げます。

ホメオタシス[恒常性の維持」には、

自律神経系”“内分泌系”“免疫系”の3つが連携し合い、その働きに脳の視床下部が大きく関与しています。

視床下部は、生命維持に欠かせない交感神経と副交感神経からなる自律神経の働きを調節しています。

つまり,人間の体は常にバランスの取れたシーソーのように釣り合いを保っており、ホメオスターシスが働くことによって体の恒常性が保たれ、ホメオスターシ スが働かなくなると、健康が損なわれることになります。

自律神経・内分泌系・免疫機構はこのホメオスターシス(恒常性維持機能)を保つために、意思 とは関係なく働いています。

 

様々な文献、臨床報告のなかで鍼灸は特に自律神経に影響を与える事が出来ると報告され、科学的に証明されつつあります。

ホメオスターシスは東洋の医学思想である陰陽の考えでもあります。

古代中国では陰陽の思想を日常生活の中に取り入れていました。万物はある特有の性質を持っており、大別すると陰の性質を持ったものと、陽の性質を持ったも のに分けられると考えていました。また、体調や症状も陰陽の性質に分類し、何らかの原因により崩れた陰陽のバランスを整えることで病気の治療をしてきました。 

90年弱前に科学的として発展した西洋医学と比べ、鍼灸治療は4000年も前からこのホメオスターシスに似た陰陽の思想を身体の治療にとりいれ、現代科学が発達した現在も根本的な原則は変わらず、臨床現場で日々治療が行われ様々な効果を上げています。

 

当院では東洋医学の伝統的な四診(望診・聞診・問診・切診)と、整形外科的検査法の徒手検査により診断を行っております。これらの診断の結果により見つけ出された自然治癒力阻害因子と、患者様の主訴に基づき主に経穴(ツボ)を治療点として局所及び全身の調整を鍼灸、指圧、オステオパシー医学にて行います。

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